転職を成功させるためのポイント

介護職は、高齢者施設、病院、訪問介護事業所などさまざまな場所で働くことができます。その中で障がい者施設への転職を成功させるためには、なぜ障がい者施設で働きたいのかを明確にし、その理由を効果的に伝えることが重要です。

介護の仕事は、活躍できる場が多岐に渡ります。そのため、転職活動においては、なぜ数ある選択肢の中から障がい者施設を選んだのかを明確に説明する必要があります。「高齢者介護の経験を活かし、障がいのある方の生活を支えたい」といった理由だけでは、他の施設ではなく障がい者施設を選んだ理由としては弱いです。障がい者施設で働くことに対する具体的な志望動機として、その施設の理念や活動内容に共感した点を伝えるのもよいでしょう。障がい者施設は、それぞれに特色があります。重度の障がいのある方を対象とした施設、就労支援に力を入れている施設、地域での生活を支援するグループホームなど、種類はさまざまです。そのため、応募先の施設の特色を事前に調べて理解し、その施設に合った志望動機を考えることが大切です。就労支援に力を入れている施設に応募する場合、「利用者の就労をサポートすることに興味があり、これまでの経験を活かして貢献したい」といった志望動機は効果的です。障がい者施設で働いた経験がないこと自体は、転職活動で不利になることはありません。むしろ、介護の経験を活かして、どのように障がい者施設で貢献できるかを具体的に説明することで、意欲をアピールできるでしょう。応募先の施設についてできる限り多くの情報を集めて熱意を伝えることが、転職成功のポイントです。

幅広い種類に分かれる障害者施設

一口に障がいといってもさまざまな種類があり、障がい者がそれぞれの状況に応じて必要なサービスを受けられるよう幅広い種類の施設があります。主に入所型と通所型に分類され、入所型施設では利用者が施設に住み込み、24時間体制の支援を受けます。一方、通所型施設では、日中だけ施設に通ってサービスを受けます。それぞれの施設では、利用者の年齢や障害の種類、程度に合わせて、様々なサービスを提供しています。

入所型施設では、介護職などの職員が、食事、入浴、排泄などの日常生活の支援や、医療的なケアを行います。障害者グループホームは、少人数で共同生活を送る場です。比較的自立した生活を送れる方が、地域の中で生活していくためのサポートを受けます。ケアホームは、より手厚い介護が必要な方のための施設です。常駐する職員が、日常生活の支援や医療的なケアなどを行います。通所型施設には様々な種類があり、就労継続支援事業所A型では雇用契約を結び一定の賃金を得ながら働く場です。B型では雇用契約はありませんが、軽作業などの仕事を通して社会参加や就労に必要なスキルを身につける場です。就労移行支援事業所は、一般企業への就職を目指すための訓練を行う場です。就職活動のサポートや、職場でのコミュニケーションスキルなどを学びます。放課後等デイサービスは、学校が終わった後や長期休暇中に、障がいのある子どもたちが、生活能力の向上のための訓練や、社会との交流を図るための活動を行う場です。このように、障害者施設は様々なニーズに対応したサービスを提供し、利用者の自立と社会参加を支援しています。